Weコミュニケーション論

written by Y.Kannno

We コミュニケーション理論

「会話と対話」「ディスカッションとディベート」・・その違いは?

『会話』『対話』、『ディスカッション』『ディベート』、そして『ネゴシエーション』。

これらは全てコミュニケーションのスタイル
どれが重要ではなく、どれも重要です。

普段の『会話』では、あまり深く考えず、
ある<事柄/事実>に対し、好きとか嫌い、楽しい、面白いなど<感情>の表現が中心です。


これも人間関係の構築にとってとても大切です。
そして、こうした「何気ない会話」も時には難しかったりもしますね。

ポイントは、リラックスした『会話』であるべく状況なのに
過度に<意見>を主張したり求めたりするのは好ましくありません。

逆に、<意見>をもとめられる『ディスカッション』の場なのに、
単に<事実>ばかりを並べても場が停滞してしまいます。
“That's not an opinion.(それは意見じゃないよ)”などと言われてしまいます。


英語の世界では、<意見 "opinion">と<事実 "fact">は明確に違います。

このような言葉の定義は、日本語では曖昧になりがちなので、しっかりと整理しておく必要があります。

さらには<意見>と<人格>も違います。We トライアングル

当たり前に思われるかも知れませんが、結構、日本人はこれらをイコールに考えがちなのです。

その為、<意見>を否定されると<人格>まで否定されたように感じ、
傷ついたり感情的になったりします。

また同じように、相手に対しても傷つけてしまうと考え、
相手の<意見>に"NO"と言えなかったり
もします。

英語の世界では<意見>と<人格>が切り離されたオープンな討論が盛んです。

「あなたはNice personで大好きだけど、その意見にはDisagreeだわ。」とか
「彼は大嫌いだけど、彼の意見は、完全にAgreeだわ。」みたいな会話が普通に存在します。

日本人は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」!?的なことが往々にしてありますね(^^;)。。。
国際社会では、この感覚を少しチューニングする必要があるかも知れません。

これからの国際化される社会で戸惑わず、逆に多様な文化の中で、今まで以上にコミュニケーションを楽しめるよう、今一度世界共通のコミュニケーションスタイルを整理してみましょう!


5つのコミュニケーションスタイル
『会話』特に目的を設定せずに話す友達との何気ない会話Feel
『対話』何か目的をもって話す上司への報・連・相などFeel=Think
『ディスカッション』意見を出し合う皆で打開策などを会議するFeel<Think
『ディベート』意見をぶつけ合う対立する論点の正否を問うThink
『ネゴシエーション』両者納得の行く合意を目指すWin-Winの着地点へFeel=Think
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『会話』 conversation

We 英会話
『会話』は、英語で"con-versa-tion"。"verse"は「向きを変える」"tion"は「~すること」。つまり、「向きを変えること」→「行ったり来たりすること」→「ある事柄を行ったり来たり話し」→「人と親しくなること」。このように『会話』の場面では、あまり頭を使い過ぎて結論を求めたり理屈っぽくならず、リラックスして等身大でコミュニケーションを楽しみましょう。
写真のような場での軽いトークがイメージです。さらに言えばお母さんたちの「井戸端会議」なんかもいい例です。「どこどこの○○さんがねぇー」と<意見>というより<事実>を延々と楽しくしゃべり<結論>なし。(^^) でも実は、こうした『会話力』は重要。英語でも『英会話力』として鍛えておくことで、ビジネスにおいてもランチやディナーを共にする際など、仕事から離れた社交の場で良き人間関係を築くことができます。
『英会話力』は、Weのクラスでは、スピークアウトA1からA2で多く含まれます。

『対話』 dialogue

We 英対話
『対話』は英語で、"dialogue"。"di-"は「2」、"log"は「言葉、話す」を表します。「2」を表す接頭辞は"di-"の他にも"Bi-"もありますが、"Bi-"は単純に「2つ」を表すのに対し、"di-"は、「二重、分離」という意味を持ちます。"dialogue"は「分離された立場の違う2人が問答する」というイメージ。例えば"dilemma"(ジレンマ)にも"di"がありますね。
"dialect"の意味も「地域で分離された言葉(方言)」。立場の違う2人が目的をもって話す『対話』は、『会話』シーンよりも思考を重視します。『対話』は『会話』と違い、ときには対立も含まれます。そんな時でも『対話』によって最終的にお互いが理解し合う境地を目指します。職場の上司との打ち合わせや折衝、報告、連絡、相談などの際には『英会話力』でなく目的をもって話す『英対話力』が必要となります。
『英対話力』は、Weのクラスでは、スピークアウトA1以降から全て含まれ、マンツーマンレッスンでの専用メニューもご用意しています。

『ディスカッション』 discussion

We ディスカッション
"Disucussion"には、「反対」という意味を表す"dis-"が入ってます。最近では「否定する」という意味で「DISる(ディする)」なんて言ったりもしますよね。 近い言葉で"concussion"(脳しんとう)や "percussion"(打楽器)という語彙もあります。このように『ディスカッション』からは、なんとなく「叩いたり、揺らしたり」というイメージを得ます。
つまり、『ディスカッション』は、打破する、何か打開策を得る_といった目的があります。何かのテーマや問題に対し意見を投げ合って打開します。その為『ディスカッション』には意見が必要です。ただし、打開することが目的であって意見の正否を戦う場ではありません。例えばブレーンストーミング(ブレスト)は、否定なしで、とにかくアイデアを出し合いますね。これも『ディスカッション』の一つと言えます。
『ディスカッション力』は、Weのクラスでは、スピークアウトA2以上、ビジネス英語ラインに含まれます。We日本語スクールの外国人生徒を含めたクロスカルチャーセッションも人気です。

『ディベート』 debate

We ディベート
"Debate"の"de"は「完全に」、"bate"は「叩く」。「完全に叩く」。何だかおっかないですね。"bate"を眺めると、"bat(バット)"や"battle(戦い)"の姿も見えます。このような好戦的な語彙ではありますが『ディベート』は、<ケンカ>や<口論>ではありません。一つの論題に対して意図的に <正/賛成"for"> と <反/反対"against"> に分かれ、それぞれが論理を組み立て主張し合い、正しい結論を見極める議論の方法です。
「ディベートは、知的スポーツだ」と言う人もいます。あえて反対に立って討論してみると物事の本質が見えてきたりします。例えば、戦国時代の作戦会議。徳川家康がどしっと座り、その前で家臣たちが大激論を交わす。それを家康は口を挟まず黙って見る。それにより正しい判断を見極める。天下を治め泰平の世が築けたのは、高度なディベートを駆使した結果ではないかと思います。一方、みんなでワーワーやっている「朝まで生テレビ」はディベートとは言えません。
『ディベート力』は、Weのクラスでは、スピークアウトA4やViewpointsクラス、そしてビジネス英語ラインに含まれます。

『ネゴシエーション』 negotiation

We ネゴシエーション
"Negotiation" の "neg-" は、「否定」という意味です。Negative(ネガティブ)と同じですね。ですので『ネゴシエーション(交渉)』は、やはり否定し合うことなのか_と思ってしまいますが、"Negotiation"の後ろの"otia" は "otium"(=平安)という語源なのです。つまり、利害が異なる者同士が議論し合うが、最後は「平安」に終わる_ということですね。
<正>と<反>に分かれて正しさを競う『ディベート』に対し、『ネゴシエーション』は、<正>と<反>を統合し<合>を創る。その<合>は、「正側」も「反側」も両方ハッピー。つまり、お互いが"Win-Win"に着地したということになります。Weではコミュニケーションの最高峰はこの『ネゴシエーション』と考えています。生徒さんたちが自分たちの言葉をもって『ネゴシエート』しながら様々な世界を切り開いて行って頂きたいと心より願っています。
『ネゴシエーション力』は、Weのクラスでは、スピークアウトA5やBusiness Decision Makingに含まれ、マンツーマンレッスンでも鍛えることができます。
以上、今回はコミュニケーションのスタイルや考え方を整理してみました。みなさまのコミュニケーションの感覚が豊かになり、世界が拡がることを願ってます。
Communication is culture! "Communication"により、お互いの "Common"(共通)が創られ、それが新たな "Comunity"(コミュニティ)になって行きます。そこには、新たな価値や文化が創造されているはずです。様々な人との様々なコミュニケーションによって、新しい何かを発掘し、そして発信していきましょう。視点を豊かにすることでますます楽しい人生にして行きましょう!
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