21世紀の英語『World englishes』 とは

21世紀に向けて「英語(English)」は、「世界の英語(World Englishes/World englishese)として、日本を取り囲む東アジアの政治・経済・文化領域において、本格的にその影響力を伸ばしつつあります。

現在、アメリカやイギリスなどの英語圏以外において英語を話す人口は4億人~7億人にも達しているといわれます。

ある統計によれば、英語の世界的な広まりはインターネット上の情報の約80%が英語によって管理され、世界の郵便などの通信情報の4分の3が英語によってやりとりされ、また科学技術の学術雑誌の半分以上も英語で出版され、世界のメジャーなスポーツ、音楽、映画なども英語が主要な言語になっています。

先進国の「世界」の政治・経済・文化の中心も「英語」によってリードされている事も事実です。
このような時代の中で国際語の一つとして「英語」を「身につける」ことは、時代の「変化」に対する「保険」&「リスク管理」の言語としてもますますその重要性を増しています。

これまでの20世紀の日本では、多くの人が「国際人」の嗜み(たしなみ)の1つである「語学」学習として「英会話」を学んできましたが、21世紀では、日本人もいよいよ本格的に「英語」を自分のアイデンティティー(個人・人格など身体)の一部として「身に着ける」言語として、また毎日のビジネス/プライベート生活には欠かせない「実学」のツールとして学ぶ時代へと移っていくことでしょう。

ワールド・イングリッシュ(World englishes)とは、スピーカーが出身地で培った個人のアイデンティティーを失わずに、バイリンガル&バイカルチャラルを志向する「英語」のことを言います。
20世紀の日本の「英語学習」はまずはバイリンガルを目標にする時代でしたが、21世紀はその上をいくバイカルチャラルな英語が求められる時代となりました。

これまで日本人のもつ「バイリンガル英語」の一般的なイメージは、「帰国子女」のように、生まれ育った環境が「海外(英語圏)」にあり、そしてそこで「自然」と身に着ける「英語」のことを意味していました。

この「英語圏」で生まれ育ち自然と身に着けた「バイリンガル英語」はナチュラルさにおいてはネイティブ・レベルに至ることができたのが、話者(ここではアジア人)の人種、民族的なアイデンティティにおいては非常に不安定な要素を残してしまいがちな「英語」であることが多くの研究によって明らかにされてきました。
つまり言語面ではバイリンガル感覚にはなりたいように見えても(実際はどちらかの言語に偏りすぎてしまうケースが多く)、個人のアイデンティティも安定しているバイリンガル&バイカルチャラル感覚でありえなかったわけです。
本来のバイリンガル・スピーカーはバイカルチャルでもあるのです。

「バイリンガル&バイカルチャラルな英語」とは生まれ育った場所が基本的には「非英語圏」(日本人の場合は日本国内)」であっても、「海外」に出る前に「国内」で「学習」によって個人のアイデンティティを失わずに身に着けていくことができる本格的な「ネイティブ・イングリッシュ」のことを意味します。

それは「日本という限定された生活・仕事・文化空間の中で、その環境の強みがフルに生かしされた、世界に堂々と通用するネイティブ英語」といえます。またそれはその英語体験に基づいて“しっかり(Independently)”と「考える」ことのできる、“ブロークン”ではない「本物の(自分の)英語(my own english)」といってもよいでしょう。

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